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あの日から、ぷっつり会話はなくなった。お嬢様の彼女とおちゃらけた俺では相性が悪いのだろうと、大抵の奴は解釈してくれているらしい。 ありがたいこって。 プライオリティー「ったく、これからフットサルだっていうのに、なんでスカートなんだ小島と桜井は」「まあまあええやん、目の保養やん」 ――えらいやる気でんなあ、女の子なんやから、もうちょっとお洒落しいや。
彼女を視界にいれないように、彼女のことを考えないように、彼女に抱いている感情を、誰にも気付かせないように。
彼女らしいっちゃあ、らしいのかもな。
口には出さずに、ただ思う。お洒落よりも、新年の遊びにすぎないフットサルを優先する。きっと、髪をまとめるためのゴムも持ってきていることだろう。
「……あほらし」 今はするべきことがある。何をおいても、やりたいことがある。歴然たるプライオリティー。他のことに気をとられている暇は、ないのだから。 |
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