4.ブレイク/// site top / text index / 16~



彼に、気付かれた。

気付いたと気付かれてしまった。

もう後戻りはきかない。

……しがみついて、爪をたてた。



4.ブレイク



彼の指に、内奥を探られた。
そして、別の感触のものが入ってきて、異物感に躊躇した。
引こうとした腰を逃さないように手が回された。
そのままどんどん侵入される。
無理矢理に押し広げられてゆく。
一体どこまで進むのと、彼の肩にしがみついて爪をたてた。
ようやく止まった。
彼が息を吐いた気配。
麻衣子は短く息をのんで声を押さえた。じわじわと、熱を伴う痛みが広がった。
彼が伺うように顔を覗き込んできた。
そんな彼の表情が歪む。
「佐藤……ようやくわかったわ。これが、答えね?」
彼の深いキスを受け入れながら、この彼の目を一生忘れないだろうと思った。



泣き笑いのような彼女の表情。
目を背けたくて唇を覆った。
そのまま深く絡めると、罪悪感が少しだけ緩む。
ゆっくりと体を動かすと、彼女が身を硬くするのが解った。それでもそのまま、シゲは体を動かす。
繋がった部分から駆け上る刺激にあらがえない自分に、快感より敗北感が勝った。



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